清潔な入れ歯をお使いですか?お手入れの方法と誤嚥性肺炎のリスクについて
こんにちは。
秩父市の歯医者【たかはし歯科医院】です。
入れ歯のお手入れ、どのようにしていらっしゃいますか?
2022年の「歯科疾患実態調査」によると、60代以上では3割を超える人が入れ歯を使用していることがわかっています。
(出典:厚生労働省 「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要 」より) >
入れ歯はお口や全身の健康を維持するためには欠かせないものですが、適切なお手入れがされていないと、健康に悪い影響を及ぼす恐れがあります。
入れ歯は清潔に保ちましょう
人工的に作られた入れ歯は、むし歯にはなりません。
しかしながら、汚れや細菌は付着します。
パッと見てキレイだなと思っても、目に見えない細菌が付着している可能性があります。
毎食後お手入れしていただくのが理想ですが、お時間がない場合は、寝る前に丁寧にお手入れするようにしてください。
毎日のお手入れは、入れ歯専用ブラシを使うのがおすすめです。
研磨剤が含まれている歯磨き粉を使うと、入れ歯を傷つける恐れがあるので、ブラシで丁寧に汚れを落として、水道水で流しましょう。
洗った後は、清潔な水か、入れ歯専用の洗浄液の中に入れて保管してください。
不衛生な入れ歯を使うことのリスク
入れ歯のお手入れが不十分になると、細菌のかたまりであるプラークが付着します。
そのままにしていると、口臭の原因となったり、残っている歯がむし歯や歯周病になったりするリスクが高まるのです。
さらに、細菌があやまって気管から肺に入ると「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を引き起こします。
誤嚥性肺炎はシニア世代の死因の上位を占めている病気です。
肺炎患者の約7割が75歳以上の高齢者で、そのうち7割以上が誤嚥が原因とされています。
(出典:厚生労働省 「第二回 在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ 資料2-1高齢化に伴い増加する疾患への対応について」より) >
お口だけでなく全身の健康のためにも、入れ歯のお手入れが重要なのです。
入れ歯も定期検診が必要です
入れ歯を清潔な状態でお使いいただくためには、毎日ご自身で行うお手入れと、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。
また、入れ歯だけでなく、残っている歯やお口全体を清潔に保つことも大切です。
秩父市の「たかはし歯科医院」では、入れ歯のメンテナンスにも力を入れています。
お手入れに関するアドバイスも行っていますので、何でもお気軽にご相談ください。
訪問歯科診療でも、入れ歯の製作・調整を行っています。
土曜も18時、平日は19時まで診療していますので、ライフスタイルに合わせてご来院ください(2023年9月現在)。